たまらなく絶望してる君への殴り書き

 やぁ、久しぶりだね、こんな風に君と話をするのは。元気だったかい?僕は相変わらずってとこかな、ブロンだって全然やめてないし、死にたくなる日なんてしょっちゅうあるよ。で、今日は何の用かって?いや、特にこれと言って特別な用事があるわけじゃないんだ、ただ君の様子が知りたくなっただけさ。僕のブログを読んでるときの君って、割に暗い顔してるからさ、それは気づいてた?急に呼び出しといてそれだけかよって?そんな事言わないでくれよ、僕は僕なりに君のことが心配なんだよ。君は僕の数少ない友達の一人だし、君にはできるだけ笑っていてほしいんだ、まじな話。さぁ、君の話を聞かせてくれよ。時間はたっぷりあるからさ―

 

 ―うんうん、そうか。君は今深い絶望の真っ只中にいるんだね。暗い暗い魂の闇夜。一筋の光も届かない、完璧な暗闇。君の今いる場所っていうのはきっとそういう場所なんだろう?そんな暗闇で君はもがいてる。この先に何があるのかもわからないまま。誰にも助けてと言えないまま。それはすごく辛い事だろうと思う。君はその苦しみから一刻も早く逃れたいと思う。いっその事生命さえ投げ出してもいいんじゃないかと思う。だから君は今日も酒に逃げ、薬物に溺れ、大切な人を傷つけ、そして何より一番大事な自分自身を傷つけてる。

 僕はこう思うんだ、魂というものは円を描いて成長していくものなんだってね。転んだら人は立ち上がるだろう?夜が終われば朝が来るだろう?冬が終われば春がやってくるだろう?それは魂にとっても同じことなんだ。魂にも夜があって、そして必ず朝がやってくる。その逆もまた然り。全ては円を描いているんだ。それはこの世界の根本的なルールなんだよ。地球は、そしてこの宇宙はそういうリズムで躍動しているんだ。昼と夜という小さな円が季節という大きな円に移り変わるように。寝て起きてという小さな円がやがて人生という大きな円に移り変わるように。君が今感じている絶望っていうのは、君の魂がもう一つ大きな円に移り変わるためには絶対に必要なプロセスなんだ。

 確かに今君は死にたくなるほど辛いかもしれない、何もかも投げ出したくて仕方ないかもしれない、こんな絶望に耐えられる訳がないと思っているかもしれない。でも、君はそれを乗り越えなければならないんだ。そして、僕は保証する、君にはその絶望を乗り越えられる力がある。本当に本当に辛くて、もうこれ以上は無理だというときに、君を救う一筋の光が必ず射してくる。絶望したり、この文章を読んだりっていう全ての物事は、あらかじめ君の人生に含まれているんだよ

 まずは自分を受け入れてみよう。全てを認めてやるんだ、この奇妙な世界を、この奇妙な人生を。光か影か、どちらか一方だけが真実だと思いこんでしまうとすぐだめになってしまう。それは世界のルールに反したことだからね。昼も夜も、光も影も全部ひっくるめて真実なんだ。そしてそれを認めてやるんだ。そうしたら道が開けるはずさ。

 

 人生ってのは映画なんだ、ストーリーは君が決めてるんじゃない、決めてるのは僕たちを超えた存在だ。ただ、そのストーリーを喜劇として演じるか悲劇として演じるか、それは主役である君の自由なんだ。光と影を受け入れたら、次は責任を持って選択する番だ。でもそれは難しい事じゃない。僕は僕の人生が、そして君の人生が喜劇になってくれればいいと思う。今はどれだけ辛くても、最後の最後に笑えてればそれでいいじゃないか。

 ちょっと長くなったね、今日はこれくらいにするよ、おやすみ。