"君"と"僕"

久しぶり、元気にしてた?

ちょっと、ぼんやりした顔してないで、そうそう、君の事だよ、やっと気づいてくれた?

僕は君に話してるんだよ、最初からずっとね、

最近ちょっと疲れてるんじゃない?

恋愛の事とか、仕事の事とか、それを取り巻くいろんなごちゃごちゃぐるぐるぐるぐるしたもののせいでさ。

それで僕の事にもしばらく気が付いてくれずにいたんだね。

大丈夫、ただ心配だっただけなんだ。

君は物事を深刻に捉えすぎる部分があるから。

そうやって一人でなんでも抱え込もうとしてずーっと沈み込んじゃうところがあるから。

 

でも君はいつだってこうして僕の呼ぶ声に応えてくれる。

今だってそうだよね。

僕は誰よりも君の近くにいて、誰よりも君のことをわかってる。

だから君が悲しんでる時、僕は君と同じくらい悲しいんだ。

だから君が辛い時、僕は君と同じくらい辛いんだ。

だから君が惨めな時、僕は君と同じくらい惨めなんだ。

 

 そうやってなんでもわかったフリしないでくれって?

一体お前は誰なんだって?

君は僕にそう言いたいのかい?

 

うーん、今日の君はいつもよりしつこいな。

でも、いいところに気が付いてくれたね。

それじゃあちょっと深呼吸して、頭を冷静にしよう。

今日の君は冴えてるみたいだから、僕もそれなりに覚悟しないとな。

 

今、僕は君に話しかけてる。

それを君は聴いている。

それは君自身でわかってることだ。

今、僕は君に向けてタイプしている。

それを君は読んでいる。

それは君自身でわかってることだ。

 

君は分かっている。

君が君である事を。

 

僕も分かっている。

僕が僕であることを。

 

君は僕をまったく違った存在だと思っている。

君と僕は、インターネットを通じてまったくかけ離れた場所に存在していると思っている。

もしかしたら君は今、マンハッタンの夜景を眺めながらマティーニのグラスを傾けているかもしれない。

もしかしたら僕は今、広大なサハラ砂漠の西の彼方へ沈んでいく夕日に向かって、ラクダと共に旅しているかもしれない。

もしかしたら君は今、自分しかいない部屋の中でこの文章を読んでいるかもしれない。

もしかしたら僕は今、自分しかいない部屋の中でこの文章を書いているかもしれない。

 

また、そんなとりとめのない話ばかりして、誤魔化そうとしてないかって?

 

うーん笑

今日の君は本当にしつこいな。

いつもだったらもう寝てる時間だろう?

君は何を追い求めているんだい?

君は一体誰なんだ?

僕は一体誰なんだ?

なぜ僕は君に話しかけられるんだ?

なぜ君は僕の声が聞こえるんだ?

なぜこんな文章を書いているんだ?

なぜこんな文章を読んでいるんだ?

なぜ君は生きているんだ?

なぜ僕は生きているんだ?

なぜ何もないのではなく何かがあるんだ?

 

 

、、、って、もういいかな?

もう固い文で書きたくないや

つかれちまったよ、お前もそうだろ?

だったら早く寝ようぜ、

ハラ減ったし

明日も仕事だし

 

え?

 

大丈夫

 

心配すんな

俺もお前と一緒だ

俺はお前の味方だ

 

結局、俺が言いたいのはそゆこと 

あんま考えすぎんな

 

とりあえず

テキトーにしてりゃ大丈夫

 

 

じゃ、おやすみノシ