不安で目が覚める

 ここ数週間、すっきり目が覚めた事がない。起きようと思った時間の3時間くらい前に目が覚める。胃袋を誰かに握りしめられてるみたいなきりきりした感情が深い夢の間からこぼれ出てきて、気がつくと目が覚めている。その感情に不安という名前をつけるのは簡単だけど、名前を付けたからって解決するような問題でもないのはわかってる。

 何がこんなに不安なのか自分でもよくわからない、確かに不安な事はいくらでもある、だけどそんなのみんな同じことだと思う。

 あるいは孤独なのかもしれない、誰かと飲んでても、何をしていても、心の奥にはしんとした孤独がいつもあって、僕は自分を俯瞰で眺めているような白けた気持ちをずっと持っている。

 特にやりたいことも、熱中できることも、今は特にみつからない。ただ、消えてしまいたくなることがある。強い風が吹いている日には、この風が僕をどこか遠くへ連れて行ってくれればいいのにと思う。晴れた日には、この青い空に溶けてしまいたいと思う。

 疲れているだけなのかもしれない。今日は早い時間に眠ろうと思う、明日もきっと不安で目が覚めるだろうから。