ADHD(いつもめちゃくちゃでとっ散らかっていて憎たらしいけど離れられない僕の脳みそが普段どのように僕の意思と認知を規定しているか)と、自己再発見へのささやかな試みについて

 

買い物編

 そろそろお腹も空いたし夕飯の買い物に行かなければならない。何を食べようか。そういえば朝食用のバナナとヨーグルトはもう無くなってしまっていたはずだ。明日の朝食も考えなければならない。だとすると、アンパンかクリームパンか、それが問題だ。ここ最近のカロリー摂取量から考えると(最近は太りたいのでたくさん食べている)アンパンのほうが良い気がするが、果たして明日の朝、自分がアンパンを欲するかどうかわからない、そもそも、朝食を食べる時間の余裕を持って起きれるかもわからないのだ。そうなると、手軽に摂取できるシリアルのほうが良い気もするが、今は夕飯の事に頭を切り替えよう。ミートソースのパスタ(レトルト)が食べたいが、ミートソースのパスタ(レトルト)を食べるためには、パスタの残量を確認し、オリーブオイルやタバスコの量も確認する必要がある。結構な大仕事だ。今日はこの後久々にブログを更新したいと思っているから、あまりここでたくさんの時間は取れない。そうすると、ウーバーイーツという選択肢も視野に入ってくる。ジャンクフードで刺激してやれば、僕の脳もいくぶんシャッキリするだろう。だめだ、配達を頼むようなお金の余裕は無いのだ。だらだらしている間にもうこんな時間だ。

今夜は夕食抜き!

 

18時の待ち合わせ編

16:20

 待ち合わせまでの時間を逆算し始める。

 17:30に家を出れば駅までの時間、電車の時間を含めて間に合うだろう(根拠無し)

 1時間で身支度は終わる(根拠無し)から、16:30にシャワーを浴び始めようと決める。

16:35

 Youtubeを見ていたらこんな時間だ、しかしまだ十分間に合うだろう。

16:40

 まだ危機感はゼロ。余裕しゃくしゃくでシャワーを浴び始める。

17:03

 歯を磨きながら時計を確認すると17時を回っているが、まだ余裕があるので気になっていた足の指の爪切りと鼻毛の処理もする。

17:25

 服を着替え、髪もセットし、準備万端、17:30分に出れば間に合うという根拠のない自信のもと、残り5分をYoutubeに費やす。

17:31

 3分の動画だったので間に合うと思ったがコメント欄が盛り上がっていて、それに熱中している間に17:30を回る。

17:34

慌てて家を出て、早足で駅へ向かう途中、友人に返す予定だった本の存在を突然思い出すが、取りに帰る時間が無いのでそのまま駅へ向かう。

17:39

 駅に着く

17:45

 電車に乗り、目的の駅への到着予定時刻が17:55分なのを確認して一安心する。

17:52

 そういえば、集合場所がわからない事を思い出し、ラインを確認する。駅から少し離れた居酒屋で集合だったが、なんとなく行けるだろうと思い込む。

17:55

 電車を降り、目的地に向かうが、何処の出口が最寄りなのかわからず、駅構内の地図を探す。

18:00

 駅を出て、少し歩くと待ち合わせ時間になる。居酒屋が駅から遠いのが悪いのだと、意味不明な正当化を決め込む。

18:12

 メチャクチャ遠いじゃねぇか糞居酒屋が。と、逆ギレしつつ目的地に到着。汗だくで飲む生ビールが美味い。友人は少し引いている。返す予定だった本の存在はもう忘れている。

 

 ブログ更新編

 久しぶりに記事を更新しようと、はてなブログにログインする。いくつかのお知らせや、コメントに目を通している内に時間が過ぎる。ようやく記事を書き始めるが、最初の一文字が思い付かないので、暇つぶしにインスタを見漁る。

 今日はADHDについて書こうと思ったが、ちょっと書いてどうでもよくなる。もう一度思い直し書き始めるが、脳や発達障害についてお硬い記事を書く気力が自分に残っていない事に気付いたので、今こんな記事が出来上がっている。診察までの道のりや、飲んでいる薬(コンサータ36mg)の事など、書くべきことはたくさんあるが、面倒なのでもうやめる。ごめんなさい。

 

自己再発見(あるいは自立)へのささやかな試み

 もうやめようと思ったけどもうちょっと書く。

 

(この後書きたいことがまとまらず、色々書いては消している内に過集中に入る、最終的に以下の文章を書くのに3時間程かかった。推敲、言葉選びに過剰なこだわりが入り、なかなか抜け出せなくなる。過集中と聞くと超能力のようだが、焦燥感や頭痛などの不快感が現れる事も多い)

 

 僕とあなたは強い磁力によって引かれ合っている。だからあなたはインターネットの広大な海の中からこの記事を見つける事ができたのだ。僕たちの持つ磁力は他の人達が持つ磁力に比べて非常に強い。あなたも気が付いているかもしれないけれど、それは寂しさが発する磁力だから。この寂しさの原因を僕たちはずっと探している。僕はあなたを、あなたは僕を写し鏡のようにして。互いの傷を見せあい、慰めあう。そして最後には、強すぎる磁力によって反発し合い、傷つけ合い、いっそう寂しさを深めていく。

 あなたは、この磁力から自由にならなければならない。そして、自分の足で立たなければならない。引き合い、反発し合い、傷付け合うのをやめて、まっすぐ前を向くのだ。あなた一人の力で。

 そのためには、深く長い内省の時間が必要となる。寂しさと向き合う必要がある。そして、自分を知る必要がある。発達障害と診断されれば、自分を知る大きなきっかけとなるだろう。自分に何が出来て、何が出来ないのか、冷静に観察する事が出来るようになるだろう。生きづらさや寂しさの原因が”あなた”ではなく”あなたの脳”にあるのだと気が付く事が出来るだろう。

 

 時々、僕が誰に向けて文章を書いているのかわからなくなる。僕は明確な第三者に文章を書いているようで、僕の中のもうひとりの僕に”あなた”という呼び名をつけて語りかけているだけなのかもしれない。過集中とコンサータが切れ、虚脱状態の脳では、もうその辺りの事はよくわからない。 

 

 

メンタルの不調は発達障害の2次障害として現れる事も多い。「自分は違う」と思わずに、楽な気持ちでテストを受けたり、病院で診察を受けたりしてみて欲しい。