フェニバット(Phenibut)という抗不安サプリメントについて

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 フェニバット(Phenibut)は抗不安効果を持つとされるGABAに類似した物質で、GABA受容体アゴニストとして作用する。と自分で書いていて訳がわからないが、要するに脳の関門を通りやすく改良されたGABAであり、ベンゾジアゼピンなどの遠い親戚だと思っていいだろう。不安、ストレス、PTSD不眠症や集中力の改善などに用いられるサプリメントだが、情報はまだそれほど多くない。詳しくは海外のWikiなどを参考にしてほしい。

 60年代にロシアで開発されたサプリメントだが、00年代、10年代にかけてヨーロッパやアメリカ、そして日本でも徐々に浸透してきている。

 ここ日本ではまだ未規制の物質でネット通販で簡単に手に入れる事ができ、効果もそれなりに高い。僕も何度か試してみてこの物質との付き合い方がつかめてきたので、紹介してみようと思う。

 

諸注意

 フェニバットは服用してから効果を実感するまでに時間がかかる。効いてきたと感じるまでに30分から1時間程度、ピークに達するまでに2時間から5時間程度の時間を要する。そしてアルコールや他のドラッグなどと併用すると、ふらつきや吐き気などの副作用が出やすいので注意してほしい。

 何より注意してほしいのは、日常的にこのサプリメントを服用すると、深刻な依存や離脱症状に苦しめられる危険性が高いということ。毎日服用したり、過剰な摂取はやめよう。

 

ドーズ(容量)と効果

 フェニバットは現在カプセルや粉末で手に入れる事ができる。僕が持っているのは1錠300mgのカプセルなので、この記事ではそれを基準に容量と効果を紹介したいと思う。

300mg - 600mg 軽い抗不安、仕事前、外出前などに

 仕事で軽いストレスがあったり、人前で喋る予定があったり、気分の乗らない外出の用事があるときはこの程度の量をあらかじめ飲んでおくと、不安がほどよく軽減されて、人付き合いが楽になると感じた。このサプリはベンゾジアゼピン系の抗不安薬に比べて、ソーシャルドラッグ(社会的な不安を軽減する)としての作用が割と強いと思う。頭がぼーっとする嫌な感じもないし、人との会話を純粋に楽しむことができる。ふらつきなどの副作用も出にくい量なので、試してみるならこのくらいの量からがいいだろう。飲み会やクラブなどにもおすすめできる量だ(ただしアルコールや他のドラッグとの併用は要注意!)

900mg - 1200mg 抗不安作用も強く出るが、ふらつきなどの副作用に注意

 この程度の量を摂取すると、効果もそれなりに強くなってくる、ベンゾ系の睡眠薬でハイになっている時とも近いが、それとは種類の違う効き方だと感じた。集中力が上がり、音楽などの聞こえ方も平常時とは違っているが、大麻LSDほどの没入感は無い、アルコールで酔っ払っている時の聞こえ方にも近いかもしれない。この量だと、ソーシャルドラッグとしての面よりも、抗不安、リラックスの作用が強く出るので、人前に出る時は注意しよう。ふらつき、吐き気などの副作用が出やすく、翌日の二日酔いのような症状に襲われることもあるので、これ以上の摂取は気をつけてほしい。 

カフェインとの併用でプラスの効果?

 個人的な意見だが、このサプリメントはカフェインとの相性が良いように感じる。フェニバットの眠気や鎮静作用をカフェインが軽減、さらにカフェインの焦燥感や不安感をフェニバットが軽減してくれるような感じがして、併用していてとても気分が良い。Redditでも、この組み合わせを楽しんでいる人が多く見受けられた。だが何度も言うが過剰な摂取はやめよう。

 

最後に

 フェニバットは総合的に見ると、レクリエーション、ソーシャルドラッグとしてかなり使いやすい部類の物質であると感じた。だからこそ近年欧米での人気が高まっているのだろう。だが、過剰な摂取により、深刻な副作用や重篤離脱症状なども報告されているので、どうか注意しながら自分の適量を見極めてほしい。僕はフェニバットは週に多くても2回程度服用するに留めている。