コーラックには気をつけろ

f:id:Thriftbox:20160605145645j:plain ブロンをやっていると困った副作用が現れることがある。便秘はブロンの副作用の中でもポピュラーなもので、困っている人も多いだろう。何故ブロンで便秘になるのか、それはコデインの影響が大きい。コデインは消化器官の働きを弱めるからだ。ブロンを服用した後、2日くらいで便通が訪れれば良いが、1週間経ってもうんともすんともいわない時がある。こうなると仕方ないが下剤などに頼らざるをえない。

 下剤と言ってまず多くの人が思い浮かべるのはコーラックではないだろうか。「ピンクの小粒、コーラック」でおなじみのコーラックだ。可愛らしいCMやパッケージから覚えるイメージは実にやわらかく優しい。この薬にまさかあんなに苦しめられる事になるなんて僕は思ってもいなかった。

便秘→発熱

 何年か前、酷い便秘になった。原因はブロンだ、その時丸々一瓶くらいは飲んだだろうか。いつもなら2日くらい我慢すれば白くて硬い便がなんとか出てきてくれていたが、この時はいくら待ってみても僕の腸は働き出してくれなかった。4日くらいはなんとか我慢し続けた、ヤクルトや飲むヨーグルトを大量に飲んだが効果はなかった。5日目くらいから明らかに体調が悪くなった。まず腸のあたりの違和感が物凄い、硬い岩を詰め込まれたような感じで、体を曲げるのも辛くなってくる。次に発熱だ、体に相当毒素が溜まっていたのだろう、熱は38度くらいまで上がった。かなりしんどかったのでもう諦めてコーラックを服用することにした。

ネットでも悪名高いコーラック

 なぜこうなるまで下剤の服用を渋っていたのか。理由は簡単で、コーラックには酷い副作用があるということをネットのレビューで読んだからだ。試しに「コーラック 副作用」などのワードで検索してみて欲しい、相当数の体験談がヒットするはずだ。しかしその時の僕はもう一刻も早くこの溜まった便を排泄してしまいたいという気持ちでいっぱいだった。

就寝前に2錠服用〜翌朝

 僕は説明書きの通りの用量を守った。2錠を就寝前に服用し、眠りについた。翌朝、お腹の違和感で目が覚めた。おならが出そうな時のあの感覚があった。「お、効いてるじゃん」と思って僕は少しうれしくなった。おならだから大丈夫だろうと思って肛門の力を抜いた。次の瞬間、ぬるま湯を排泄しているかのような気持ち悪さ…僕は悟った、これはおならではないと。そしてトイレに駆け込んだ。地獄の始まりだ。

収まらない腹痛→嘔吐

 それから先はとにかく辛かった。1日中トイレに篭りっぱなしだった。バイトも休んだ。いくら力んでも水のような便が出るばかり、しかもすぐに次の便意がやってくるので部屋には戻れなかった。数時間ほどその状態が続いた。便意が落ち着いてきたところで僕はスポーツドリンクを大量に飲むことにした。水分不足が怖かったからだ。しばらくすると突然、貧血で目の前が真っ白になる時のあの感覚が僕を襲った。上半身から血液がさっと抜けていくあの気持ち悪い感覚。そして胃に猛烈な違和感、僕はなんとかトイレに駆け込み嘔吐した。ねばねばした粘液のようなものが出てくるばかりでとにかく苦しい。ひとしきり嘔吐の痙攣が終わると僕はトイレの中で倒れこんでしまった。

およそ10時間の格闘

 その後ゆっくりと容態は安定していった。もう大分動けるだろうと思ったときには夕方になっていた。朝の8時くらいに目が覚めたのでおよそ10時間ほどあの苦しみと闘っていたことになる。体はかなり弱っていた。ふらふらだった。その日はもう何もする気が起きず、そのまま寝てしまった。翌朝、体調はかなりまともになっていた。

最後に

 コーラックを舐めていた。まさかあんなに強烈な薬だったとは。便秘は確かに解消されたが、それ以上の苦しみを味わった。やはり便秘を解消したいなら自然に近い形で排泄できるのが一番良いと思う。どうしても下剤に頼らざるをえない状況もあると思うが、そういう時はあまり自分の体を過信しないように。